- フルートとは
フルートは、もともと「笛」をさす言葉で、バロックの時代はただフルートというと縦笛(現在のリコーダー)をさしていたそうです。現在は、管弦楽などで使われるたくさんのキーがついた横笛のことをフルートと呼んでいますが、バロックの時代には、フラウト・トラヴェルソ(flauto traverso、横笛という意味)呼んでいたそうです。
現在、ふつうに使われているフルート(モダンフルート)は、1830年代にC. Nicholson(イギリス)が作成した「ベーム式フルート」にさらに細かな改良を加えたものですが、古いタイプの「トラヴェルソ」も使われています。
私が主に吹いているのはモダンフルートなので、以下、モダンフルートについて、簡単に説明しますが、トラヴェルソも入手して、時々、吹いています。
- フルートの構造
フルートは、頭管部、主管部、足管部の3つからなり、分解して仕舞えるようになっているので、他の多くの楽器のようにかさばらず、持ち運びやすい楽器です。
- フルートの材質
フルートには、木製のものやガラスなどで作られたものもありますが、洋銀や銀、金などの金属でできたものが、通常、使われます。
材質によって、音色などが多少、違うとされていますが、「大きな違いはない」という人もいます。
一般には、
【洋銀】
銅・ニッケル・亜鉛の合金で、普通は銀などでメッキがしてある。初心者でも鳴らしやすいが、音の深みが足りない。
【銀】
【金】
金の含有量が増えるほど、深みのある音色となり、遠くまで響く大きな音がでるが、多くの息が必要になる。
などと書かれていることが多く、
初心者はならしやすい洋銀製のフルートから入って、物足りなくなったら、銀(総銀)製のフルートに変えるとよい。
とか、
金(特に14K以上)の楽器は、しっかりした技術がないと十分に鳴らせないので、プロやハイアマチュア向け。
などとされていることが多いようですが、これはフルートの価格のことも考慮して書かれているのだと思います。
フルートの価格はメーカーやブランドによってずいぶん違いますが、メーカーが同じであれば、
の順に価格は高くなります。洋銀製のフルートでも、銀の割合が増えるほど価格は高くなっていきますし、金やプラチナの割合が増えると、価格はどんどん高くなっていきます。
初心者に洋銀のフルートを勧めるのは、比較的「鳴らしやすい」ということもあるでしょうが、「価格が安い」ということが重要なのだと思います。ずっと続けるかどうかわからないフルートに、ウン十万円のお金をかけるのは、ふつうの人では難しいからです。
ちなみに、私は金属アレルギー(たぶんニッケルなどが原因)があるので、ニッケルが含まれている洋銀製のフルートを使うことは最初から諦めました。メーカーの人は、「銀メッキしてあるので大丈夫では?」と言っていましたが、メッキは剥がれてくるので、やはり心配で、最初から総銀製のフルートを使うことにしました。洋銀製のフルートは使ったことがないので比較はできませんが、少なくとも私の場合は、総銀製のフルートを最初から使っても、特に吹きにくいとか音が出しにくいとか感じたことはありませんでした。
|